130 旧車修理編
2020-02-07
<2020.1修理分>
旧車の修理依頼をいただいて現車を見に伺ったところ現れたのは型式A1のカワサキ250SSでした。走行距離こそ866㎞余りですが今から50年以上、半世紀前のバイクです。
このバイクのスペックは2サイクル並列2気筒ロータリーディスクバルブエンジンでクランクケース左右に1個ずつキャブレターが取付けてあります。上の写真ではそのキャブレターとクラッチ部分がよくわかります。
これはその場所をさらに拡大したものです。キャブレターボアに汚れが見られますが年式のわりにきれいな状態が保たれています。保管場所が倉庫内だったということで環境要因が大きいと思われます。
さらにキャブレター本体をアップにしました。このキャブレターを車体から取外してキャブクリーナーに漬けておきます。今回は漬けてブラシで汚れを落とし再び漬けてを1週間ほど繰り返し、汚れが溶け落ちるのを待ちました。
その間に電装系統の点検を進めます。まずバッテリーを確認すると完全に放電しているうえにバッテリー液注入口のあたりに白い粉状のものが見受けられます。これは希硫酸液が染み出して乾いた跡です。これではそのまま使うことはできないため新しく交換することになりました。
一番はじめにも書きましたがこの走行距離の866.9㎞というのは所有者さんのお話から実走行距離とのことでした。
以降は第2弾につづく
←「129 ヤマハXJR400 キャブレターオーバーホール編」前の記事へ 次の記事へ「131 旧車修理編②」→