129 ヤマハXJR400 キャブレターオーバーホール編

2019-12-18

<2019.5修理分>
型式4HMの少し年式の古いXJR400ですが約半年ぶりに走ろうとしたところエンジンがかからなかったということです。
CIMG1209キャブレターのドレインスクリューをまわしてガソリンを抜いてみるとかなりサビが出てきたのでキャブレターを取り外したところです。
CIMG1208サビが出てきただけあってキャブレターのメインボアも赤茶色に汚れています。これではフロートチャンバー内の汚れも疑われるため分解してみます。
CIMG1210結果は上の写真のとおりです。フロートチャンバーの中にはサビが大量にたまっておりフロートそのものにもサビがこびりついているうえにメインジェットも詰まっているのがわかります。
CIMG1211これはフロートチャンバー部を拡大したものです。これほどまでのサビがどこから発生したかというとそれは燃料タンクの内部からです。バイクに乗らずに長期間が経過すると燃料タンク内のガソリンが揮発してタンク上部に水蒸気となって付着します。やがてそれが凝固して水となりタンクの底に沈殿しタンクの内部を錆びさせてしまいます。
CIMG1212そのサビが巡り巡ってガソリンとともにキャブレターに供給されてしまってジェット類が詰まりエンジンがかからないという状況につながるわけです。
このXJRはキャブレターのほかに原因となった燃料タンク内の清掃とフューエルコックの清掃もおこなって修理が完了しました。長期保管の場合は燃料タンクは空にしたうえでタンク内部にはオイル分を薄く塗布しておくことをお勧めします。またご自分でケアされる場合にはガソリンを満タンにしてタンク内に空間を作らないことが大切です。

 

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