121 スズキスカイウェイブ650メインスイッチ交換編
<2018.10月修理分>
走行54000㎞。ツーリングで松本に来られて観光のあとメインスイッチにキーを差し込み回したところ空回りして電源がONにならなくなってしまいました。
ハンドルロックも解除できないためレッカー車で運ばれてきましたのでハンドル下のカバーを外してメインスイッチロックAssyの状態を点検します。
キーシリンダ内のツメが壊れているので本体を取り外すためステアリング部についているいじりどめトルクスネジを特殊工具を使って取り除きます。
これが特殊工具です。右の六角形の方が一般的なものですが今回は左の星形のものを使用しました。
上の写真は同じ場所を横から見ているところです。ETCやナビの配線が各所に通っていますので誤って切断したりしないように注意が必要です。
メインスイッチロックAssyを取り外そうとしているところです。ハンドルロックのピンが出たままの状態になっているのがわかります。これでようやく自由にハンドルを動かせるようになりました。
ステアリングに丸い穴が見えていますが(写真中央の丸いくぼみのような箇所)ここにハンドルロックのピンが入るとハンドルが固定されます。そのすぐ左下に見えているケーブルはシートロックオープナーのケーブルです。
新しいメインスイッチロックAssyを取り付けたところです。配線とシートロックオープナーケーブルを取り付けて作動の確認をします。
ハンドル下やハンドル部のカバーを元通りにしてエンジンの正常な始動を確かめます。試乗でも問題はなく約1週間後に再びご来店いただき無事に帰宅されました。
今回はこれといった明確な原因はわからないのですがご本人によるとメインスイッチを回す際に何かひっかかるような違和感を感じつつも点検を後回しにしているうちに遠出の最中に最悪の事態になってしまったということのようでした。