065 スズキ レッツ4のクランクシャフト交換編
2014-05-21
平成21年式・型式CA43Aのスズキレッツ4バスケットです。この時点での走行距離は4361㎞です。最近になってエンジンをかけると変な音がするようになったという症状です。
エンジンを始動してみると確かにエンジン内部から異音が出ています。おそらくクランクシャフトベアリングの不良が原因ではないかと判断し、エンジンの分解にとりかかりました。
※写真がピンボケで申し訳ありません
シリンダヘッド、シリンダを取り外す際には上の2枚の写真のように圧縮上死点に合わせてから作業をします。
これはシリンダ、ジェネレーターなどを取り外したところです。ピストンなどは案外キレイな状態です。
さらにクランクケースを分解し写真のようにクランクプーラーを使ってクランクシャフトを取り外します。
ここで左側クランクケースのベアリングを回してみるとゴロゴロしているためこれが原因とわかりました。ところがこれだけでは終わらず・・・
念のため右側クランクベアリングも回してみたところ、こちらもゴロゴロしているので正常ではないということがわかりました。右側クランクベアリングはクランクシャフトとAssyになっているため結局左側ベアリングとクランクシャフトの交換が必要な修理となりました。
エンジンをかけると変な音がするようになった、という症状の根本原因は、エンジンを始動してすぐに走り出し5分ほど走ってはエンジンを止めるという走行パターン=ちょこちょこ走りが日常化していたことでガソリンが気化せずに液体のままシリンダに入り、そのままクランクケース内のオイルに落下混入してオイルが薄まってしまい、結果として潤滑性能が低下してベアリングに影響したことでした。
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