125 ホンダスーパーカブPRO シリンダヘッドオーバーホール編
2019-07-08
<2019.4月修理分>
白煙が目立ちエンジンオイルの減りも早いということでのご来店でした。
まずクランクシャフト側の合わせマークとカムスプロケット側の合わせマークを合わせて圧縮上死点を見つけます。このとき確認のためにカムシャフトをもう一回転させクランクシャフトの合わせマークが同じ場所にくれば大丈夫です。この作業のとき点火プラグは取り外しているのでプラグ穴から細い金属製の棒などを入れておくとピストン位置を知ることができます。
これは吸気バルブのアジャスターです。ここは圧縮上死点が出ている場合はフリーの状態なのでクリアランスを測定し規定外であれば調整が必要です。今回は規定内だったのでこのまま続行します。
カムスプロケットを取り外したところです。カムシャフトと支えるベアリングの様子がよくわかります。カムシャフトをゆっくり左右に回してスムーズに動くかガタつきがないかなどの点検をします。
上の写真はシリンダヘッドを取り外したところです。ピストンヘッドにカーボンがびっしりとこびりついているのが確認できます。これは燃焼室内にエンジンオイルが入り込んで燃えて発生したものです。このカーボンはスクレーパーかワイヤーブラシでかき落としておきます。
シリンダヘッドの燃焼室です。大きいバルブが吸気側、小さい方が排気側で中央の小さい穴が点火プラグを取り付ける場所です。ここにもカーボンが付着しているのでワイヤーブラシでこすり落とします。
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