124 ヤマハ R1-Zガソリン漏れ編 

2019-05-15

<2019.4修理分>
ヤマハR-1Z 年式不明 走行24000㎞
冬の間乗らずに保管しておいたところ車体下にガソリン臭のするシミができていることに気がついたということでした。
CIMG1160ユーザーは自走して来店されましたが店頭で停止するやいなや地面にポタポタと滴下するような状態でした。上の写真のようにキャブレターのまわりには茶色いガソリン漏れの痕跡がはっきりわかります。
CIMG1157
CIMG1158これはキャブレターのオーバーホールが必要と判断しフューエルタンクを取り外すためフューエルパイプを外したところ本来出るべきではないガソリンが出てきてしまいました。このコックは負圧タイプなのでコックが<ON>の状態なのにガソリンが出てくるのはコック内のダイヤフラムが破損していると考えられます。
そこでタンクからコックを取り外し新しいコックと比較してみます。左の新品と右の現品とを比べると現品ではあるべきパイプが欠損していてガスケットも変形しています。
CIMG1161キャブレターを上から見たところです。フューエルパイプも劣化しているため交換します。写真の真中の円形のものはフューエルフィルターですがこちらも不良とわかり交換します。
CIMG1162キャブレターを後部から見ると外部もメインボア部もかなり汚れています。キャブレターの外側の洗浄には灯油と歯ブラシを使います。内部はキャブクリーナーで漬け落とします。
CIMG1165キャブレターを分解したところです。フロートチャンバー内に汚れとサビがたまっています。
CIMG1168
CIMG1169洗浄後のキャブレターです。メインボア部もフロートチャンバーもきれいになりました。
CIMG1170フューエルチューブとフィルターも好感します。左側が今までのもので右が組み立て前の新品です。
CIMG1171キャブレターとフューエルホース、フィルターを取りつけ、エアクリーナーボックスとフューエルタンクも取り付けてエンジンを始動。ガソリン漏れも認められませんでした。
冬季のバイク保管でしっかりバイクカバーをかけてある場合などは特にガソリンやオイルの漏れなどによるシミの有無を時々確認することも大切かもしれません。

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