115 ヤマハEC-02 パワーが出ない編
2018-07-04
2006年式、新車購入後12年が経過し消耗品であるタイヤ、バッテリーの交換をするくらいで特にトラブルもなく乗っていましたが走行中に急にパワーダウンしアクセルを全開にしても時速10㎞ほどしか出なくなってしまいました。
まず上の写真のようにサイドカバーを取外しバッテリー、バッテリーボックス、配線の点検を進めていきます。電動スクーターなのでエンジンがありません。自己診断機能とテスターで点検をしていくとステータユニットの不良という結果がでました。
ステータユニットとはこのように通常スイングアームと呼ばれている部分でまさに車体の心臓部にあたります。
車体からステータユニットを分離するために配線やカプラー結線をすべて切り離したところです。センタースタンドはここに装着されています。
カバー類を取り外すとこのようになっています。ドライブシャフトの左側にある銀色の丸いものはブレーキカムです。
ギヤカバーを取外すと見えてくる丸い円盤上のものがステータモーターでこれが回転すると車輪も回転して走行できる仕組みです。
ギヤカバー側にはリヤブレーキが組み込まれています。
ステータユニットを分解したところです。写真上ステータモーターの裏側の黒い部分には磁石がはめ込まれていて、写真下ステータユニットの円周状にたくさん並んでいる長方形のものが電磁石です。この原理はリニアモーターカーとほぼ同じです。
今回のトラブルはこの電磁石を制御する部分が故障してしまったことによるものでユニット交換となりました。写真は上が新品、下が古ユニットです。
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