028 リヤタイヤのベアリング編

2013-03-15

<旧HP2008.8.30掲載分>
ホンダ・ホーネット(型式MC31 H9年式 走行28000㎞)の車両が最近、リヤまわりからきしむような音が出だしてリヤタイヤが揺れるように感じるとのこと・・・
心配なので点検してほしい、というユーザーからの依頼でした。
←さっそく試乗してみると、確かに後方からギシギシ音がしてさらにコーナリング中にリヤまわりのよじれを感じることもあります。
そこで、まずスイングアームを点検しましたが異常はなく、次にリヤホイールを見たところ上下・左右ともガタつきが出ていました。取り外してみるとホイールベアリング(写真中央部分)が破損しておりこれがガタつきの原因でした。

 

 

ベアリングはベアリングプーラーを使用してまっすぐ上に抜き出します。
斜めに傾いたまま抜き出してしまうと穴の径が広がってしまいせっかく新品のベアリングを取り付けても、その隙間によって結局ガタつきが生じることになってしまうからです。
★専用の工具がない場合など、とりあえず手持ちのハンマーとマイナスドライバーでたたき出してもよいか、という質問をときどき受けますが、これも傷がつきやすいのでおすすめはしません、とお答えしています。

 

 

 

 

写真の右側が新品、左側が古いほうです。写真の長いものがカラー、リングは上からオイルシール、ベアリング、ベアリングとなっています。古いほうのカラーは錆びているだけでなくカラーの下の部分が削れており、左下のベアリングは大きく破損しています。
今回の異音や走行時の違和感は、長い間メンテナンスをすることなく乗っている間にヘタってきたオイルシールから雨水などが入りベアリングまで達してグリスなどにも水分が混入する事態となり、錆が始まってもなお乗り続けたことで発生したがたからきたものでした。
リヤホイールはタイヤ交換時くらいしか取り外しませんが、12ヶ月点検の折などを利用して定期的にグリスアップすると、このような症状にも早めに対処することができるといえます。

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