027 ホンダ フォルツァの春先再生編

2013-03-14

<旧HP2008.6.04・2008.7.14掲載分>
ホンダ・フォルツァ(型式MF08 年式H14年式 走行12800㎞)です。前年の秋以降は乗っておらず、いざ暖かくなって乗ろうとしたらエンジンがかからない、という春先に多い修理依頼です。保管は屋外の駐車場に、バイクカバーはかけず、バッテリーも装着したままひと冬を過ごしていました。
バッテリーをテスターで計測したところ全く数値が出ません。
つまり充電しても再生不可能な状態ということで新品に交換しました。
ところが、バッテリーを新しくしたにもかかわらずセルモーターが回りません。
一方、ヘッドライト、ウィンカー、ホーン、ブレーキランプは正常に作動します。
そこで、ヒューズとリレーをテスターで点検しましたが異常なしです。
電気系統を点検する時には電気の流れを目に見える形にするため配線図やマニュアルのデータを確認することが大切です。

 

次の工程としてフロントカウリングを取り外しメインスイッチの裏側のモジュールロック(写真中央の部分)という部分を点検します。
しかし、ここにも異常は見られませんでした。

 

 

 

 

 

メーター下のカプラー、リレー(写真中央部分)配線の順に点検をしてみましたがいずれも異常なし…行き詰まりの様相を呈してきました。
地道に、根気よく、ていねいに。
基本に徹して、ひとつひとつ、原因を消去法で追ってゆくのが唯一にして最大の鉄則!
しかし、自分で「ココが痛い」「ココの具合がちょっと悪い」とは言ってくれない相手だけに、こういうときは本当に参ります…

 

 

 

そこで、まだ点検していない右側サイドカバーをはずしてリレー類 (写真右端部分)、レクチファイやレギュレーター(写真左端部分)も入念に点検しましたがここも正常で、再び配線とにらめっこ。

 

 

 

 

 

 

←左の破線図を参照にしてください。
スタータリレー→スタータスイッチ→ヒューズ→サイドスタンドスイッチ→エンジンストップスイッチ→サブヒューズ→オプションカプラー→スタータインヒビタスイッチと順番に点検した結果インヒビタスイッチの導通あったり、なかったり…!
ついに原因が見えてきました。
インヒビタスイッチを取りはずして配線を直結したところセルモータが回転しエンジンがかかりました。
インヒビタスイッチはりやブレーキスイッチと一体になっているためストップランプが点灯したことで合わせて正常と判断してしまったのでした。
地道に、根気よく、ていねいに・・・・・改めて肝に銘じた一件でした。

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