052 ピストン穴あき編

2013-04-22

<旧HP2012.3.25掲載分>
ヤマハ・DT125R(型式34X 走行17800㎞)です。
←側方電極と中心電極が溶けてしまいピストンのアルミかすが溶着したプラグですが、このプラグが引き起こした惨状が下の写真です。

 

 

 

←想定外の高温でピストン頭頂部に穴があきピストンは焼きついてなかなか抜き出すことができないほどでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の写真を拡大したものです。
プラグやピストンが上の写真のような状態の時のクランク室の様子です。
左の写真と下の修理後の写真を比較すると溶け落ちたピストンの破片が散乱して凄まじいありさまになっているのがわかります。

 

 

 

 

これはプラグ付近で混合気の異常燃焼が起こり、高温になったプラグとピストンヘッドの間でスパークしてピストンの頭が溶けて砕け散り、その後プラグの電極も溶けたものと推察されます。
このような異常燃焼を防ぐ方法のひとつとしては燃料に1%程度のエンジンオイルを混ぜることで潤滑を補うとともに燃焼室の温度を下げるという手法があります。この方法は車種や個々の車両の症状によっても異なります。
原理としては燃料にオイルを混合させることで燃焼しにくい状態 = いわゆる「かぶった」状態をあえて作りだすことで温度を下げる、ということです。

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