155 ホンダVTR1000ブレーキオーバーホール編 第1弾
2023-09-06
<2023.7月修理分>
長期間放置されていた車両なのでフロントのブレーキレバーを握ってもスカスカの状態です。
まずはここから手をつけようとブレーキキャリパの取り外しを始めました。左側から外しますのでまずブレーキホースの取り外しからです。
次は右側のキャリパです。手順は左右ともいっしょです。この作業時にバージョンボルトの汚れやゴミの詰まりも確認し洗浄しておきます。
これは取り外したキャリパ本体です。
さらにキャリパからピストンやオイルシールを外すのですがプライヤーのような形のキャリパツールを使用してピストン4個を取り外します。次に細長いドラーバーを使ってシール8個を慎重に外していきます。
キャリパを外した状態のフロントタイヤまわりです。ディスクプレートも交換したいところですが予算の都合上磨いてすませることになりました。
キャリパは掃除をして新品のピストンとシールを組み付けます。ここではブレーキパットが少し変摩耗していたので削って位置調整をして組み付けます。
このときタンクキャップをあけたところサビが出ていたので燃料コックをタンクから外してみたところ上の写真のような状況でした。汚れで詰まりきってかなり重度の閉塞状態だったためこれは掃除しても改善しないと判断しホンダに問い合わせたところ平成9年登録の26年前の車両にもかかわらず「在庫在り」とのことで早速オーダーとなりました。
これが新品のコックです。ここまでで前ブレーキと燃料コックはOKとなりました。
第2弾につづく
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