035 ヤマハ DS250 クラッチ&フリクションプレート編

2013-03-24

<旧HP2009.5.16掲載分>
ヤマハ・DS250(型式VG02J 年式平成14年 走行12800㎞)です。3~4年の間乗っていなかった=「放置していた」車両の再生です。
作業が進む中で少々想定外のことがおこりました。
春先からGWにかけてのシーズン導入期―「今年こそは乗ろう!」と久しぶりのバイクを修理に出されるケースは多く、今回もこうした場合の点検・再生修理の手順に従ってバッテリーの点検→交換、キャブレターのオーバーホール、プラグの点検→交換を終えてエンジンを始動してみると、エンジンの吹け具合は絶好調です。
ところが・・・試乗してみたところクラッチがまったく切れません・・・!

 

そこでマフラー前側を外し、エンジンオイルを抜いてクラッチカバーを取り外してみるとクラッチプレートとフリクションプレートがはりついて少々の衝撃ではビクともしません。
さっそくクラッチ部を分解してみました。

 

 

 

 

取り外したクラッチプレート(左側)とフリクションプレート(右側)です。
写真ではわかりにくいものになってしまいましたが、完全に錆びついていてこれでは多少のショックを与えた程度ではクラッチがきれるはずもない、というほどの状況になっていました。

 

 

 

 

新品のクラッチプレートとフリクションプレートを組み付けあとはクラッチカバーを取り付けるだけ、という段階です。
今回の修理車はアパートの駐車場で雨ざらしの状態で置かれていたため雨水がキャブレターやエンジン内に侵入し、クラッチプレートを錆びつかせたことが原因でした。
これまでもこのコーナーで何度かとりあげましたが、できる限り雨風を避けて保管することが無用なトラブルの回避につながります。

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