012 カワサキ KDX250SR エンジンオーバーホール編
2013-01-20
<旧HP 2005.10.24掲載分>
1992年式・走行7148㎞のKDX250SRです。
エンジンからガラガラ音が出て走行中のミッションの動きにも違和感があるという車両です。
エンジン内の修理ではエンジンをフレームからおろすためタンク、シート、サイドカバー類、ラジエターなどを取り外します。特に、細かいパーツ、ボルト、ナット類はビニールの小袋などに仕分けしておきます。
フレームからおろしたエンジンを分解していきますが2サイクルエンジンなので焼付きの可能性もあるためシリンダ、ピストンなどのキズを確認します。もしキズがあればホーニング(※)をし キズが大きければ交換となります。
※ホーニング:耐水ペーパーで細かいキズを磨いて修正すること
エンジンを完全に分解したところです。
異音の原因はクランクシャフトベアリングの摩耗でガタが生じクランクシャフトの揺れが大きくなったためでした。またミッションの異常はインプットドラムとシフトドラムに焼付きがあったことによるもので交換となりました。
◆ワンポイントアドバイス:クランクケース部に使用されているオイルシールは必ず新品に交換することが大切です。2サイクルエンジンはクランク室の気密が保たれないと圧縮圧力が抜けてしまいエンジンがかかりません。
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