119 スズキイントルーダー1400車検編②
2018-10-31
整備が進んでエンジンをかけると始動はするもののジャブジャブという表現があたるほどガソリンが漏れ出してきました。
そこで各部を点検していくと写真の左上の後部キャブレター(イントルーダーはV型エンジン)からオーバーフローしていることがわかりました。
上の写真の真ん中、白い円筒状のものがフューエルポンプで、その左の蛇腹ホースに半分隠れているのはフューエルフィルターです。これはキャブレターのメインホールです。たいへん汚れた状態なのが見てとれます。
分解したキャブレターの内部です。フロートバルブが固着していてメインジェットやパイロットジェットにも汚れがこびりついていて、これではオーバーフローをおこすのも無理はありません。
汚れはタール状のものが乾いてこびりついているので、分解したパーツをすべてキャブクリーナーに漬け少しづつ溶かして除去するという作業になります。写真は丸3日キャブクリーナーに漬けたうえでブラッシングなどをしてようやくきれいになったものです。このあとエアガンで吹いてから組み立てたキャブレターを取り付けたところエンジンは順調に始動しました。今度はガソリン漏れもなく無事に車検をパスしました。
長年動かしていないバイクのキャブレターはこのような症状が見られることが多いので、バイクをある程度長期間保管する際はキャブレターからガソリンを抜いておくことが望ましいといえます。
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