142 ヤマハXJR1200再生編

2021-05-28

<2021.2月作業分>
10年間にわたって放置されていたバイクを再生してまた乗りたいとのことでした。
最初に燃料タンクを確認しようとしたのですがキャップがあかないので鍵穴から潤滑剤を注入して20~30分そのまま浸透させました。
やっとのことであいたキャップの様子です。キャップの内側もサビだらけでガソリンの注入口もまっ茶色。タンク内にも堆積したサビが見てとれます。
タンク内をアップでのぞいたところです。サビの状態は相当ひどく効力の強い酸性のサビ落とし剤はおろかゆるい効力の中性のサビ落とし剤を使ったとしてもタンクに穴があいてしまうことが予見されました。
ということでこのタンクの再使用はあきらめることになったのですが新品のパーツとしてのタンクはすでに入手できません。そこで中古のタンクを探してみると奇跡的に近い確率で程度の良いタンクが見つかりました。現行のものと比べると歴然とその違いがわかります。
タンクを入手できたことでようやく作業を次の段階に進めることができます。まず外回り全体を灯油で洗ってからエアで吹いて分解していきます。
フロートチャンバーを取り外してキャブレタークリーナーを全体にまんべんなくスプレーし汚れを溶かしていきます。汚れの激しい部分は外せるものはすべて外してキャブレタークリーナー液に一晩程度漬けておきそれでも落ちない場合はブラシでていねいに磨いたりしていきます。この車両は長年放置されていたわりには状態がよくエンジンはきわめて快調でタイヤも多少固くはなっていましたがそのまま使うことができました。結局タンクを交換することができてキャブレターのザビをきれいに落とすことができたためあとはプラグを交換するだけで再生することができました。

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