113 スズキGSXR1100シリンダヘッドカバーオイルもれ修理編
2018-04-27
<2018.1月修理分>
シリンダ左側でオイルもれが激しく上の写真のような状態で駐輪しておくと地面に直径15㎝ほどの油ジミができるほどでした。
これを見るとシリンダヘッドからシリンダまでオイルがべったりでキャブレターに近いヘッドカバーガスケットが破損しているのがわかります。
それに対して右側を見ると乾いていてオイルもれの症状はまったく見られません。
これはその右側の拡大写真ですがヘッドカバーガスケット部もしっかりしていて形状もキレイです。
燃料タンクを外したあと、シリンダヘッドカバーを取外す準備作業としてプラグキャップ、プラグコードを外し他のパイプ類も抜いておきます。
シリンダ左側です。ヘッドカバーボルトを対角線状に順番に緩めていきます。
シリンダヘッドを取外したところです。カムシャフト、タペット、バルブスプリング、カムチェーン、カムスプロケットの様子がよくわかります。ヘッドカバーガスケットの破損状況もよりはっきりしてきました。
外したヘッドカバーガスケットです。左上の破断している個所からエンジンオイルがもれていました。
新しいヘッドカバーガスケットです。比べてみると取外したほうはつぶれやヘタリ具合が顕著です。ゴム部分はオイル、熱、振動などの影響を受けると他の素材の部品より経年劣化による消耗が早まりやすくなります。
ヘッドカバーガスケットを交換しシリンダヘッドカバーを取付けました。このあとはエンジンを洗浄して作業は完了です。
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