069 ヤマハ ジョグ ギヤボックスベアリング破損編

2014-09-14

年式不明・走行28,000㎞のジョグですが、走行中に突然左後方からガキンという異音がしてリヤタイヤがロックしてしまいました。左クランクケースカバーを外してプーリーとクラッチを点検すると、プーリーは正常でしたがクラッチキャリアが動きません。そこでクラッチキャリアを取り外してギヤボックスを分解してみました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
実は上の写真によく似た状況はすでに公開しています(ただいま修理中vol.051 ギヤオイル交換は大切です編参照)。両方を比較してみると前回はメインアクスルを支えるベアリングが破損してメインアクスルとドライブアクスルが噛み合わなくなって走行不能になったのに対し、今回は同じベアリング破損ですがメインアクスルとドライブアクスルが噛みこんでタイヤがロックするという症状でした。
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最初の写真ではギヤボックスのキャップの内側にベアリングやギヤの破片が残っているのがわかります。これはきれいに洗浄しておきます。
2番目の写真はメインアクスルですが、こちらはギヤの破損が大きいので交換となります。
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これは交換し抜き出した破損したベアリングと新品を並べてみた図です。本来なら8個あるベアリングのボールが7個しかありません。こうした破損が起こる原因は潤滑不良です。このジョグは28,000㎞の走行ですが、その間一度もギヤオイル交換をしていませんでした。安心して乗り続けるためには、ギヤオイルは6カ月ごとの点検で汚れが著しい場合はオイル交換、もしくは走行5,000㎞を目安にギヤオイル交換することをおすすめします。

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