045 フロントフォークオーバーホール編

2013-04-06

<旧HP2011.7.06・2011.8.27掲載分>
ホンダ・スティード400(型式NC26 年式不明 走行18000㎞)です。
これは正立型フロントフォークです。
フロントフォークのトラブルといえばオイル漏れが最も多くオイルシールの交換が必要です。

 

 

 

漏れたオイルにホコリやゴミが付着してドロドロになりこれがブレーキのディスクやパッドに付着するとブレーキが効かなくなることもあり危険です。

 

 

 

 

 

フロントフォークを分解してところです。

① ダストシール(写真下部の黒い部分) 一番外側にあってホコリ、ゴミ、土などをブロックします。

② クリップ(写真中央部の針金部分) オイルシールが抜けないように押さえています。

③ オイルシール(写真中央部) インナーチューブからオイルが出ないようにストッパーの働きをしています。

今回のオイル漏れの原因はインナーチューブの一部が錆びてこの錆部分とオイルシールの内側のリップ部がこすれて破損したことだと考えられます。
錆が発生した理由ですが、①経年変化 ②雨ざらし状態が続いた ③メンテナンスを怠った などがあげられますが、ユーザーの話からこのスティードの場合は①と③の複合型と判断されました。

 

 

 

写真中央部の線のような部分がインナーチューブの錆です。
これをこのままにしておくと組み上げたときにまたオイルシールのリップを傷つけてオイル漏れの原因となってしまいかねません。
本来なら①インナーチューブの交換
.      ②再メッキ
なのですが今回は予算の制約で目の細かい紙ヤスリで修正します。

 

 

 

 

 

左の写真はフロントフォークから抜いたフォークオイルです。
これはチョコレート色をしていますが長期間の使用で劣化したオイルは濃いグレー色の場合が多いです。
理由は摩耗した金属粉などが混入しているからです。

 

 

 

 

オイルシールのリップを傷つけないように注意しながら取り付けクリップ、ダストシールを順に組み付けて新しいフォークオイルを規定量注入します。
新しいフォークオイルはキレイなワインレッド色です。
上の使用後のオイルと比べると違いがよくわかります。
こうして作業の終わったフロントフォークを車体に取り付け動作や漏れのないことを確認すればフロントフォークのオーバーホールとオイル交換は完了です。

 

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