078 希少車の配線修理

2015-06-27

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1970年代のバイクなので約40年前の新車登録ということになります。当時はこのような125ccクラスのオフロード車が各メーカーから何車種か発売されていました。
この車両は走行が16900㎞ですが、走行中に配線から煙があがったあと燃えてしまい、エンジンが止まってしまったという状態で入庫してきました。

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この写真では配線の集中している部分が燃えて黒くなり(中央左寄り)、特に+側の配線は被覆が燃え尽きて内部の線がむき出しになっているのがわかります。

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これは2番目のの写真の激しく燃えている部分のアップですが、被覆が溶けて何本かが結合してしまっています。まずはこの配線ひとつひとつをはがしていくところから修理を始めます。

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+側の配線です。左下から伸びている赤い線がバッテリーからきている配線ですが、端子結束部まで燃えてしまっているので、この部分とむき出しになっている線を切除します。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAそして、上の写真のように新しい線とギボシ端子を使用して配線を新たに作り、燃えてしまった配線と置き換えます。
ここまでできたところで導通が確認できればエンジンを始動します。問題なくエンジンがかかれば、電気系統が作動するかを確かめてからバッテリーの充電電圧を測定し、数値をクリアしていれば作業は完了です。
今回のトラブルの原因は、40年という長い年月の間に配線の被覆が劣化してひび割れを起こしたことにあります。結果として内部の配線同士が接触してショートし、そこが過熱してついに被覆が溶けてしまったのではないかと思われます。
年代物の車両には年に1回程度の全体的な点検、特に電気系統、配線、ゴム部品の点検が安全な走行につながるといえるかもしれません。

 

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