049 キャブレターのいろいろ編
2013-04-20
<旧HP2011.6.01掲載分>
4サイクル4気筒バイク、キャブレターのいろいろについてです。
これは4サイクル4気筒のキャブです。
←ユーザーが自分でキャブからガソリンを抜きその後10年ほどたった状態です。写真左側から①②③④とすると、①④のキャブは比較的キレイですが中央寄りの②③は抜けきれなかったガソリンが固着して残っています。
←組み立て途中のキャブですが キャブクリーナーで汚れを落とした右の写真と比べると違いがわかります。
このような①④と②③の状態の違いがなぜおこるかというと左の写真を参照するとよくわかります。
左の写真は同じく4サイクル4気筒のキャブを車体からはずして裏側からみたところです。キャブのガソリンを抜くためには①~④まで煽れぞれドレインスクリューを回して ドレインから抜いていきます。
その際に外からでも操作しやすいようにドレインスクリューには角度がつけられています。
しかし実際にはカウルやステー、フレームそのものが邪魔をして中央寄りの②③はなかなか作業しづらい位置なのです。
このユーザーの場合もそうだったようです。
普通のドライバーは10㎝前後、多少長めでも15㎝ほどですが左の写真のドライバーは25㎝のものです。
これくらいの長さがあるとドレインスクリューの作業にしても外側からしっかり届きます。
ちなみにこのドレインスクリューはプラスですが、車種によってはマイナスや六角の場合もあります。
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