153 芝刈り機修理編

153　芝刈り機修理編

2023-04-11

今回はバイクではなく芝刈り機です。

＜2022.6月修理分＞

エンジンはかかるもののすぐにエンストしてしまい芝が刈れなくて困っているということでした。そこでまず点火プラグに火花が飛んでいることを確認し次にキャブレターを取り外して分解整備を行いました。
最初の写真とは反対側のスターター、フライホイールを点検しましたがどちらにも異常はありませんでした。写真中央の羽（フィン）がついているのがフライホイールです。
これは後部・運転者側から見た図です。様々な役割のケーブル類がありますのでひとつずつ点検をしていきます。この後部側には破損、折損などの異常はありませんでした。
今度は焼付きなどがないかを調べるためにシリンダを取り外してみました。しかしピストン、ピストンリング、コンロッド、クランクシャフトにも問題はありませんでした。
同じ場面を真上から見たところです。ピストン、コンロッド、クランクシャフトがよくわかります。
シリンダを取り外して逆さまにしてあります。シリンダ内部がよく見えます。下に見える赤いものはデコンプのノブです。エンジン始動時に圧力を少し抜くことでかかりやすくする機能をもっています。
エンジンを組み立てているところです。写真の真中に見える大きな1つの穴と4つの小さな穴のある物体はシリンダとキャブレターをジョイントするマニホールドです。今回の修理の中では大きなトラブルは見当たらず結論からいえばキャブレターのジェット類の詰まりが原因でした。従って一連の作業の途中でジェット類をオーバーホールして再び取り付けることでエンストも解消し快調に運転できるようになりました。