150 スズキレッツ４ Vベルト破断編

150　スズキレッツ４ Vベルト破断編

2022-10-30

＜2022.9月修理分＞
エンジンはかかるもののアクセルを回すとエンジン回転は上がってもタイヤが回らず走行できないという症状です。この様子からするとほぼまちがいなく駆動系のトラブルが想定されます。
そこでクランクケースカバーを取り外してみると上の写真のようにVベルトが切れてしかもバラバラに破断していました。
クラッチ後部の溝（写真中央）にまで破断したVベルトがたまっています。
さらにクラッチ部分にも粉々になったVベルトの一部がはさまっていたのでこれらはすべて取り除きます。
次にドライブフェイスも外して点検しようとしたところVベルトの素材が繊維状になって写真のように巻きついてからみあっていました。
これはキック始動に必要なキックスピンドルですがかなり汚れていたのできれいにしてグリスアップしてから取りつけます。
今回のトラブルは長い間点検をしないまま距離的に走りすぎたためにおきたものと考えられますがVベルトの交換時期についてはメーカーや車種別に指定がありますのでそれに従って交換すればこのような事態をまねく確率は下がるといえます。