117 ヤマハXJR400 クラッチが切れない編
2018-08-27
<2018.7月修理分>
年式:平成10年、走行:12600㎞の車両で前回車検を取得してからの2年間で200㎞しか走っていなかったのですが再び車検満期で入ってきました。
エンジンは始動するもののギヤを1速に入れようとシフトペダル踏みこむとガクンとエンストしてしまいます。3、4回繰り返しても変わらないのでエンジンオイルを抜いてクラッチ側のクランクケースカバーを取外してみました。
クラッチ本体が見えています。外観的には特に損傷はなさそうです。
カバー内側を点検し抜いたエンジンオイルにも不純物や欠けたパーツの一部などが混入していないか確認します。
クラッチカバーを取外したところです。フリクションプレートが見えていますが少し焼け気味な様子が見てとれます。
さらに分解していくと(写真左側の丸いパーツ)驚くことにクラッチプレート(内側のシルバーの部分)とフリクションプレート(外周の黒い部分)が固着してまったく分離できません。まるで溶接されているかのようで修理はできず交換となりました。
写真はクラッチプレート(右)とフリクションプレート(左)で下が新品のパーツです。固着して分離できなかった上側右のものと比べると違いがよくわかります。
クラッチキャリアの中に新品のクラッチプレートとフリクションプレートを交互にはめ込みます。
組み込みが完成した図です。
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