123 スズキボルティー フロントブレーキオーバーホール編
2019-03-11
<2018.11月修理分>
走行21000㎞、年式不明。
走行中にブレーキの引きずりが発生し危険を感じてご来店されました。
早速車体を押してみると非常に重く感じたのでフロントブレーキを点検したところマスターシリンダではなくキャリパーの不良と判明しました。
ブレーキホースからブレーキフルードを抜くためオイル受けを用意します。このフルードは剥離剤のような作用があるため付着したところはきれいに拭き取っておきます。
これは取り外したキャリパーを分解して取り出したブレーキピストンとシールの写真です。ブレーキピストンの汚れやサビが顕著に見てとれます。
キャリパーの内部を清掃し研磨してからピストンシールを2つ取りつけたところです。このあと右側の新品のピストンを組みつけます。
ピストンを組みつけたらさらにブラケットと新品のブレーキパッドを取りつけます。このときブラケットの2本のシャフトにあらかじめシリコングリスを塗るのですが、これはキャリパーの動きをスムーズにするためです。
同じキャリパーを別の角度から見たところです。このあとはこのキャリパーを左フロントフォークに取りつけてブレーキホースをつなぎ、エア抜きをして作動確認をします。フルードの漏れなどがなければ完了です。今回のトラブルは定期的な点検のなかできちんとブレーキフルードの交換をしていれば未然に防げたものでした。
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