014 カワサキ エリミネーター250V カムチェーンテンショナー修理編
2013-01-23
<旧HP2005.12.16掲載分>
2004年式・走行8000㎞のエリミネーターです。東京から松本に向かって高速道路を走行中、突然エンジンから大きな異音(ガチャガチャ音)が発生してしまいました。
まずどこから音が出ているのかを特定するため慎重にエンジン音を聞いてゆくと明らかに前側シリンダとシリンダヘッドの接合部近辺から特に大きな音が出ていたのでシリンダヘッドを分解します。
シリンダ、シリンダヘッドの内部を点検したところカムチェーンテンショナーがはずれていました。このことにより抑えのきかなくなったカムチェーンが 踊ってしまい、カムチェーントンネルの壁を叩いてガチャガチャという音が出ていたとわかりました。
写真は破損したカムチェーンテンショナーです。
カムチェーン自体とカムチェーントンネル、カムシャフトには破損がなかったのでカムチェーンテンショナーのみを交換し、ピストンの 上死点とカムシャフトの合わせマークを確実に合わせて組み付けます。
今回の車両は新車で購入して1年未満だったのですが8000㎞の走行過程で1度もエンジンオイルを交換していなかったということなので、潤滑不良で起きたトラブルといえます。エンジンオイルは必ず定期的に交換しましょう。
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