011 ヤマハ TZR250RSP フロントフォークオーバーホール編
2013-01-09
1993年式・型式3XVで走行6700㎞のTZRですがしばらく乗らずに時間がたってしまいました。そこここに多少の疲労がみえますがこの際きちんとメンテナンスして乗り続けたいというユーザーです。環境保護対策ですべての排気量で2ストの生産が終了して久しい中、貴重な1台といえるかもしれません。フューエルタンク内はサビだらけだったためアッセンブリ交換となり、キャブも徹底的にオーバーホール。バッテリーやオイル、劣化したタイヤもすべて交換となりまさに「ユーザーのふところ直撃コース」の修理です。走らせなかった期間は4年と長期間でしたがその割には保管状態がよく外観はキレイです。
フロントフォークは左右ともオイル漏れが発生しているため分解してオイルシールとダストシールを交換します。オイル漏れの原因はインナーチューブに小さなサビの突起ができてオイルシールをキズつけたことでした。この突起はサンドペーパーを使って修正しておきます。
写真は倒立フロントフォークを分解したところです。倒立フォークの分解には特殊工具が必要です。作業としてはこのあと組み立てて車体に組み付けオイル漏れのないことを確認すれば終了ですが、このときブレーキまわりも点検してオイルの付着があればブレーキクリーナーでキレイに洗浄することが大切です。
(旧HP2005.9.27掲載分)
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