007 破損したネジの修理交換編
2012-11-14
カワサキKDX250SRですがエンジン下部からオイル漏れしています。原因はユーザーのオイル交換時のドレンボルトの締めすぎによるネジ破損です。
エンジンの下回りは左のように漏れたオイルでベトベト。これをきれいにふき取ってドレンボルトを外そうとしたところ空回りをしたため壊れたネジの隙間からオイルが漏れているということがわかりました。
修理の方法としてはリコイル式を選択しました。
破損したネジ部をひと回り大きく削り新たにネジを切って写真中央のリコイルを取りつけます。
写真は右からオイルキャップ、ドレインボルト、リコイル、ダイス(ネジ切り)、リコイル取り付け工具です。
リコイルを取り付けたことで元々のドレンボルトを使うことができるようになりました。中央の丸い部分がリコイルです。
ドレインボルトに限らずボルト・ナット類を締めるときは締めすぎにくれぐれもご注意ください。場合によっては単純な交換作業ですむはずが思わぬ重整備になってしまい金額的にも想定外の事態になりかねません。
<追補>
これがリコイルです。 針金の先端のようにみえる部分に専用工具をひっかけ、回しながらひと回り大きく削った本体側の穴にねじ込みます。そしてこの中にボルトを締めこんでいきます。
(旧HP 2005.4.22掲載分にリコイルの部分を追補しました)
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