132 ヤマハグランドアクシス100 エンジン不始動の原因は?編
毎日乗っているバイクが急にエンジンがかからなくなってしまったとのことです。この場合原因として考えられるのは
① 点火プラグの不良(点火系統のトラブル)
② 燃料系統の不良
③ 圧縮系統の不良
の3点があげられるので順を追って点検していきます。
ピントがあっておらず申し訳ありません。
まず点火系統からとういことでプラグキャップと点火プラグを取り外すと写真のようにプラグキャプの中の点火プラグをはめる部分が脱落してしまいました。
そこで新旧のプラグキャップと点火プラグを比較してみました。それぞれ新品が上、取り外したものが下です。テスターでも調べたところ使用していたプラグキャップは導通がなく使用不能でした。また点火プラグのほうも真っ黒にすすけているので再使用はせず交換となりました。
さて新品のプラグキャップと点火プラグを取り付けましたがエンジンはかかりません。点火プラグに正常に火が飛ぶことや圧縮圧力が正常であることは確認済みです。
ということで次はキャブレターの点検をするべくトランクボックスを取り外してみると上の写真のようにキャブレター本体からオートチョークが完全に脱落していました。
これを見るとさらによくわかりますが写真の下側に写っている配線のついている黒い物体がオートチョークで真ん中に見えている丸い金属が本来オートチョークがはまっているべき場所です。
上の写真の金属製のプレートがオートチョークのステーです。走行の振動でネジがゆるみ落ちてしまったと思われます。
このようにオートチョークを取り付けてからテストした結果エンジンはすぐにかかり吹け具合も正常でした。
今回のトラブルの原因をしいてあげるとすれば、この車両は年式不明で走行も29,000㎞を超えておりあちこちに長年の「疲労」がたまったことによる経年変化といえるのではないかと思います。