098 ヤマハグランドアクシス100 キックリターンスプリング折損編
<2016.11月修理分>
車両はヤマハグランドアクシス100(年式不明)、走行19800㎞で、エンジンをかけようとキックするとペダルが下りたまま戻ってこず、無理やり戻そうとしてもまったく動かない状態でした。
上の写真は左クランクケースカバーを取りはずしたところです。プーリーとクラッチ周りが見えていますが、外す時にうまくいかずガスケットが破れてしまいました(青く見えるところが破れずに残ったガスケット)。これは再度組み上げる段階で新しいガスケットに交換します。
プーリーとクラッチ周りを点検しましたが異常はなく、クランクシャフトも問題なく回転します。リヤホイールやギヤも回転させてみましたが引っかかりや異音などもありません。
これはキックシャフトを取り外して新しいリターンスプリングに取り換えたところですが(左)、その右に置いてあるのが折損したリターンスプリングです。今回、キックしてもペダルが戻ってこず引っ張り上げても動かなった原因は、この折損したスプリングが変形してキックシャフトにはさまったまま固着していたことでした。
本来はここで修理は完了なのですが、プーリーとクラッチを点検した際に写真のようにドライブベルトのヒビ割れが見つかっていたので、ユーザーの了解を得て新しく交換しました。不幸中の幸いといっては大げさかもしれませんが起こる可能性のあるトラブル(ベルトが切れて駆動できなくなり走れなくなってしまう)を未然に防ぐことができました。
少しピントがあまくなってしまって申し訳ありませんが、交換したヤマのはっきりしている新品のドライブベルトが見えます。メーカーの推奨では20000㎞走行ごとの交換となっていて、前述したようにこのグランドアクシスは走行が19800㎞ですからちょうど交換のタイミングだったといえるかもしれません。