071 ヤマハXVS400のECU交換編
2014-11-30
ヤマハXVS400/型式VH02J/走行15000㎞です。走行中にエンジンの回転がバラつくようになり、アクセルを回しても回転がついてこず、ついにはエンストする事態となってエンジンがかからなくなってしまいました。この車両には自己診断機能が備わっているのでキーをONにし指定のボタンを操作すると、メーター内の表示が切り替わりECU(エンジンコントロールユニット)の不良と表示されました。そこで燃料タンク、サイドカバーを取り外すと上の写真のように燃料ポンプ(真ん中の黒い筒状のもの)が現れます。
写真は燃料ポンプの下部を真横からアップにした図ですが、ECUはこの場所のさらに奥に設置されているのでかなり手の込んだ作業になってゆきます。
まずこの写真のようにブラケット類を先に取り外し、燃料ポンプを引き出して左側に寄せます。すると見えてきた部分(中心のカバーがついている部分)がECUです。
ECUを引き出しカバーやコネクターなどを取り外したところです。配線、コネクターにも破損や端子の汚損などがないか点検します。今回はECU本体の故障そのものが不調の原因だったのでユニットごと交換となります。
上の写真の左が交換するもの、右が新しいECU本体です。作業的には自己診断機能によって最初に不具合の箇所が特定されたのでスムーズな流れで進みましたが、この機能を持たないバイクの場合ですと可能性の高い順にひとつひとつ原因を追っていく手順となるので修理の長期化も考えられるケースでした。
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