004 電動アシスト自転車修理編
2012-11-04
ヤマハPASロイヤル26インチ
走行中、ペダルを踏んでも空回りしてしまい走れなく(前に進めなく)なってしまいました。
車体右側のチェーンケース、チェーン、ドライブスプロケットを取り外し、パワーユニットを分解してクラッチボスアッセンブリの点検をします。
結果、ポール・ドライブ(※)3個のうち2個に不良が見つかりました。
※ポール・ドライブ:ラチェット部のツメ
さらにパワーユニット内のワンウェイボスとメインアクスルを取り外したところ、ワンウェイボスの内側が摩耗して引っかかりが悪くなっておりポールキック(※)2個も破損していました。
これはアシスト力が強くかつ使用条件が厳しかったためリターンスプリングが衰弱したためと推察されます。
※ポールキック:ワンウェイボス内側に引っかかるツメ
新しいワンウェイボスとポールキックです。
ペダルを前回りりに踏むと車輪が回転し、後ろ回りに踏むと空回りするワンウェイ構造にとってはこの小さな部品がとても大切なのです。
電動アシスト自転車のパワーユニット部にはアングルセンサーなどがありますから分解を伴う修理は販売店などに依頼することをお勧めします。
(旧HP 2005.2.23掲載分)
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