053 タイヤの点検編

2013-04-23

<旧HP2012.5.21掲載分>
ヤマハ・4サイクルビーノ(型式SA37A 走行7800㎞)です。
パターンが違うので少しわかりにくいですが、左の写真はすり減ってミゾがなくなりスリップサインが出ているタイヤ(写真右側)と新しいタイヤ(写真左側)の比較です。
このようなタイヤでは走行中にグリップがきかず滑りやすいという危険があることはもちろんですが、このスクーターの場合はタイヤのゴムが薄くなったことで路面の異物を拾いやすくなり、実際に修理をはじめてみるとクギがささっていました。
しかし修理の依頼はいわゆるパンクそのものではありませんでした。
普段通りスクーターで出かけようとしたところタイヤがホイールから外れていることにはじめて気づき走行できなくなってしまったというものでした。

 

 

これがホイールからはずれてしまっていた状態です。
本来密着していなければいけないホイールとタイヤの間にはっきりとスキマが見えます。
チューブタイヤの場合ですと異物がささる = 即パンクして空気が抜け走行不可能 もしくは転倒するという事態になりますが、チューブレスタイヤの場合はなにか異物がささってもすぐには空気が抜けないためしばらく走行することが可能です。
したがってパンク直後の安全性は高いといえるのですが、逆に今回のようにクギがささったことには気づかずに少しずつ空気が抜けていく状態のまま走り続けてしまい、そのことでいざ乗ろうとしたときにはタイヤが外れてしまっていた、ということもおこるのです。
チューブタイヤでもチューブレスタイヤでもパンクというトラブルは避けきれませんがすくなくともタイヤのミゾの減り具合に気をつけたり、ときどきは車両全体のチェックも兼ねて点検をすることでリスクを回避することはできるといえます。

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